エスニック

スピーカー、デッドニング実験



冒頭に、このページを読もうという猛者に注意です。以下は、個人的な記録と
感想&日記みたいなものでほとんど役に立たない情報が大半です。
自分が何かヤリ出すと止まらないという自覚があるのなら、手を出さない方が無難です。
チョットだけなどと手を出してしまい、完全にはまり、我に返ると借金まで背負い込む
ハメになるかもしれません。
それと、書いてある順番と、実際の作業した順番は前後したりしてます。
これを読んで銘柄を決めるのもお勧めしません。 全く同じユニット(スピーカー)を
別の車に取り付けても同じ音は出ませんし、相性があります。あくまで、参考に。
ちなみに車はリバティーです。


純正スピーカー + ツイーター追加 + ドア内側鉄板のデッドニング + 内張り内の吸音処理。
デッドニングすることにより、低域があきらかに伸び、締まりがよい音になります。
しっかりとデッドニングを行い、安物でもツイーターを追加するだけでも、ワンランク上のスピーカー
に聞こえるはずです。
今回始めて自分でもやりましたが、多少でも音にこだわるなら、ぜひ実行すべきでしょう。


デッドニングの細かい方法などは、そこらで勉強して下さい。どこぞの検索エンジンで
「デッドニング」とかすると山ほど出てきます。
私は、基本的にズボラです。写真とポイントくらいしか書けません。


内張りを剥がした状態。

ビニールとのりを取った。

紙型作成。(この後で実際は防水用ペイントします)

リンケージは最小限に切り抜きスポンジで塞いだ。

内張りとスピーカーの面が合っていないので、音漏れ防止で吸音材を巻いてみた。

加工前。

両面テープを張る。

あらかじめ型取りしたフェルトを貼り付けて、さらにワイヤーで押さえた。

ツイーターの付いた後。

スピーカーに近い所ほど、シッカリとデッドニングしましょう。

ドア用のリンケージの処理はサボらない。  これをサボると音質よりも実用面で影響大です。
内側からドア、ドアロックの開閉が鬼の様に固くなることがあります。 
知人の車がなりました。気持ちよく乗り降り出来なくなるのでキをつけましょう。
なるべく、小さな穴も見逃さない。 ただし、内張り取付用の穴は残しましょう。

ダンボールとか、水に弱い素材を使うなら、防水塗装などをした方がよいでしょう。
(後日談)
システムアップしていきある程度アンプの出力が上がってくると(35〜40Wまで?)、
やっぱりダンボールではくせがかなり出ます。
最初からわかっているなら、レジェトレックスか、合板で仕上げた方が良いです。



エンビ管を輪切りにしてテーパー加工してみた。

エポキシ接着剤で強固に取り付け。ちなみにハイパスはメタルフィルムコンデンサーにしてみた。

表面。

塩ビ管をつけてみる。

後で、ネット取り付け。


取り付け場所に悩んだあげく、ドアにツイーター追加(大阪、日本橋でゲットした150円のもの。
一応ナカミチと表示してあったホーム用。なかなかいい音です。)
本当は、なるべく前に付けるほうが良いのでしょうが、やはり見栄えの良さも重要です。


スピーカー真裏の吸音材。

ドア内の吸音材は、家庭用スピーカーと同じでしばらくエイジングしてから、調整した方が
よいでしょう。吸音材に限らず、デッドニングや、インナーバッフルを交換すると必ず、
しばらくエイジングすると音が変わります。失敗したと思ってもしばらく鳴らしこんで聞き直すと、
良くなることがあります。逆に最初は良くても悪くなることもあります。
お勧めは、聞き比べる基準になるCDを決めておく方がいいです。 それも音質をとことん追い求める
覚悟があるのならいろんなジャンルの曲や、音(花火、大砲)を集めてCD−Rでこさえるのが
いいと思います。また、好きな曲で無い方が主観が入らなくていいかもしれません。あくまでも音波を
聞く気分??


ちなみに、私は最初はダンボールを型取りしデッドニングしていましたが、後述のバスレフ実験などで
ボロボロになったので、結局最後はベニヤ板でやり直しました。友人は、市販のレジェトレックスとか
いうものを使用したりしています。聞き比べた感じでは、仕上げさえしっかりすれば、どれも似たような
物でした。コストパフォーマンスでは、ダンボールが一番ですができれば中心にゴム板を張るなどで、
制振をしないとポコポコした音になるかもしれません。お勧めは、作業性、手軽さ、制振効果からすると
レジェトレックスが一番でしょう。ちなみに、私が非常に加工しにくいベニヤ板を使用しているのは
ドアをエンクロージャー(箱)に見立て、なるべく堅い構造にしてQを大きくしたかったのもあります。
(無理でしたが..)


型取り。

さらにそれぞれ裏面に、制振のためゴム板を貼り付けてあります。

板でやり直した所。
ドアの中にもついでにパテ盛りなどを追加してます。


ケンウッド(KFC-167U) + インナーバッフルに交換。  3月中ごろ
最初の数日は、純正+デッドのみでご機嫌になっていましたが、人間とは恐ろしい物です。
聞きなれてくると、欲が出ます。遂にはユニット交換ですよ。
安くあげようと、オークションで格安スピーカーを入手しました。(集合写真、右下のやつ)
ツイーターというよりスコーカーみたいなのが同軸になってます。
バッフル追加効果もあり、多少音もよくなりましたが、音の傾向は純正と似たものでした。
期待したものと違った為、1週間程度の短命になりました。
ここでのポイントは、バッフルを自作するなら、許す限りしっかりと重厚に、作りましょう。
また、ドアの鉄板に取り付けた時に段付きにならない方がいいです。
リアスピーカーのデッドニング編を参考にどうぞ。


15mm厚のコンパネ(なるべく硬くて重いやつ)を2枚重ねて接着したところ。
このあと、車に合わせて仕上げました。


カロッツェリア(TS-1729)。 4月初旬
次のブツは、カロッツェリアの17cmスピーカーです。
ボーカル付近が少し落ち気味ですが、音に厚みがありなかなか良かったです。さすが、17cmでしょうか。
低域がかなり良いです。測定してみると60〜70Hzあたりから落ち初めて、35Hzくらいまでなんとか鳴ってました。
取り付けてしばらくは、言うこと無し状態でした。


御近影。

取り付け。

余談1。アクティブウーハーを試し買い。
これまた、オークションで格安だったので思わず入手しました。
大げさに見せたくないのと、家族も使う関係もあり、正式に車に付けるつもりは無いのですが、真の低音が
加わると、どういう風に変わるかを実験する為に購入。(このあたりで、頭がかなりやられています。)
さすがに、超低域です。(せいぜい実用30Hzまでですが)今までには無かった腹の底にくる音になります。
それに、一度このサウンドを聞くとなんとかモノにしたくなったので余談2へ発展。




余談2。ドアをエンクロージャー(箱)に見立て、バスレフ化の実験。
ドアの寸法を測り、容積を計算してみると(結構適当)75リットルもありました。
普通のスピーカーとしてはかなりの容積ですが、奥行きが極端に狭いのでまともには鳴らなさそうです。
内径5cmと7.5cmの筒が手元にあったので、これを51,40,35,30HZ付近を共振周波数に計算して切断。
さすがに内張りにいきなり穴を空ける勇気は無いので、内張り無しで内張りが埋めてくれる隙間部分を埋めて実験です。
予想通りでしたが、思ったほどのバスレフ効果がでません。確かに効く領域もあるのですが位相反転型の
イヤラシサが目立ちました。
奥行きが無さ過ぎるのか、エンクロージャーとしては隙間だらけでQが低すぎるのか..いろいろありそうですが
解決不能な問題が多いので、とりあえずバスレフ化は断念です。


実験の様子。

共振周波数の違うポート達。


余談3。アンプ追加+バッテリー直結(バッ直)+キャパシター取り付け  3/20
友人のエスティマが、キャパシターを取り付けました。その時に視聴したら、えらく音が良くなった気がしたので
マイカーでもテストしてみました。 マイカーのヘッドユニットはケンウッドのR705,D705+チェンジャー+今回追加で
ソニーのアンプ(XM-3020S)です。



純正電源線に戻したり、純正+キャパシター、バッ直のみ、バッ直+キャパシターのそれぞれの組み合わせで
何度か聞き比べました。 以下の通りです。
1.純正電源線
これが基準です。
2.純正+キャパシター
強烈な低音と同時にシンバルなどが鳴る場面で、若干だが音がキレイになった感じ。
よほど聴き込まないと違いは判らない。へたをすると、自己満足レベル。
3.バッ直のみ
これが一番効果有りのようです。
低音の質感が変わりました。2.と同じで更に、ベースドラムなどのアタックの強い音で違いがでます。
4.バッ直+キャパシター
2.と同じくで、キャパシターを付けた満足感だけかもしれません。

ということで、キャパシターに関しては成果が得られませんでした。ちなみに容量は1.5Fです。
うろ覚えですが、確かキャパシターのメーカーのHPで0.5Fで1KWのアンプをカバーできると書いてあった気がします。
私のシステムでは、ヘッドが30W×4(使用は2)と、外付けアンプが60W×2でトータル240Wです。
この程度のW数ではキャパシターは不要の様です。


かなりでかい。500mLペットボトルくらい??

「追加」
その後、室内(家)でアルパインのアンプ(55W×2)でキャパシター実験をしましたが、やっぱり音質には変化が
無いようでした。


パナソニック(CJ-FS175D)。 4月中
次のユニットは、青紫のコーンと特殊なエッジの17cmものです。
こいつは、どれほどのサウンドを叩き出すのかと胸を膨らませながら、早速交換。
私の場合、片方だけを取り換えて聴き比べてから両方変えています。こうすると、音作りの違いが良く分かります。
但し気をつけないとステレオの曲ですから、当然左右違う音が出ています。ユニット毎に得意、不得意の楽器があります
ので両方取り換えて、2〜3日慣らしてから判断しましょう。
頭の中に、値段が高くて、新しいモノは良いハズという先入観があったのですが、どうも全体の印象ではカロ
(カロッツェリアの略)の方が良いようです。
デッド仲間数人にブラインド(銘柄を教えない)で聴かせても結果は同じでした。というわけで、カロが地位を
守りました。
ちなみに、パナの音ですが全体に締まった音が出てなかなか良いのですが、低域がカロほど出ないのと、
ボリューム感が無かったです。  よく言えば、各楽器の音の解像度はカロより上でした。


ここまでの、スピーカーたち。

なんか、純正が大口径に見える。下2つが16cm。上2つは17cm。

結構高さが違う。


アゼスト(SRT1720)
しばらくカロで満足していたのですが、スーパーオートバックスを覗いたのがいけません。
展示品をいろいろ聴き比べるとアゼストの17cmセパレート(2002年現行モデル)が低域からよく伸びて、
いい音をさせていました。
そこで早速アゼストの17cm(一つ前のコアキシャルモデル)を入手して、取り付けてみました。
確かに低域の出方は、いままでのどのユニットより出ます(不自然なほど)。でも残念なことにボーカルが引っ込んでしまい、
音的には中落ちでもう一つです。
スコーカーを追加するかツイーターでもっと下までカバーできれば、すごく良くなるかもしれません。
しかし、ほぼ同時期にアルパインのDDDRIVEのスピーカーを入手した為、残念ながらインストールの工夫をすることも無く
アゼストは外されてしまいました。
心残りは、現行モデルを試せなかったことです。




アルパイン(DDC-175B) 4月末
第一印象は軽さと、磁石の小ささに驚きました。コーンも紙製で、他のメーカーと比べると重量は半分くらいな気がします。
早速いつものように方チャンネルだけを交換。(もう片方は、カロのTS-1729です)
全体に締まった感じと低域が思ったほど伸びないのは、なんとなくパナのスピーカーと似た感じ?
慣らしながら聴きこんで行くと、今までは聴こえない音がしっかりと聴こえます。今までアチラコチラのHPでよく見た
「解像度の高い音」というのが始めて解りました。大音量の影で鳴っている楽器の音が全然違いますし、ギターなどの弦楽器
の音も全然違います。極端にいうと下ろしたての弦と、使い古して錆始めた弦くらいの差があります。
ツイーターの方は、最初に付けたジャンク150円ツイーターがなかなかいい音を出しており、交換するメリットは耐入力が
上がるくらいと感じたので交換は見送りました。
弱点を上げるとしたら、やはり45Hz以下の超低域でしょう。それ以外は、17cmモノであることを意識させず中域から
高域につながりも良くNo1でしょう。
ついにカロもここで降板です。


余談4。格安アルパインアンプ(3台)を緊急入手。
とりあえず、3521という55W×2をソニーのアンプと交換。アルパインはトランジスタ、ソニーはMOSFETのディスクリート品です。
かなりの年季モノで、図体も今のアンプなら300Wはありそうなほどです。大して期待はしていなかったのですが、
これがなかなかいい音を奏でました。ボリューム最大のパワー感はソニーが上ですが、普通に聴く大きめの音量ではアルパインの方が歪みが少なく
音質も適度に鋭さが無くなり聴きやすいです。 このアンプに置き換えようかとも思ったのですが、何しろサイズがでかいのでソニーにもどしました。
「追加」
同じアンプをデッドニングを施したFIT(ホンダ)で視聴しましたが、相性でしょうか!?マイカーの音質とは全然違い、
「L−Rのサラウンドのリアスピーカーだけ」みたいな妙な音でした。
ちなみにこのFITは、ヘッドはカロッツェリアのDEH−6000(?)でフュージョンのアンプを取り付けた時も、かえって音が悪くなったので
外したことがあります。


カロッツェリア(TS-C170A)。  5月初旬
これも型落ちですが、カロッツェリアのセパレートスピーカーの最高峰だったような気がします。
DDC-175の弱点を克服すべく入手しました。メタルコーンでセンターキャップもアルミ製の様です。DDCの紙コーンと対照的に
振動系等価質量が大きく最低共振周波数を低く設定していそうです。
インプレッションですが、低域は35Hzくらいからしっかり出てそうです。しかし、高域が不足気味でツイーターのつながりが悪く、
やはり弦楽器や解像度ではDDCには及びません。今回はウーハーのみを入手したため、本来のツイーターで試せなかったのが非常に
残念です。私の様に聞き比べしなければ、ボーカルも前に来ているし、低域もよく伸び十分に満足できるスピーカーでしょう。
聴く楽曲や、解像度よりも低域のボリューム感を重視するなら、こっちの方が得意かもしれません。
しばらく、装着して様子を見ましたが、結局DDC-175Bに戻しました。


メタルコーンはかっこいい。
大入力ウーハーらしく、放熱もしっかりしている。



軽量コーンで中高域が非常によいDDC−175Bと、低音重視のTS-C170A


裏面。


余談5。古いボックス型スピーカーについて
会社の同僚が、狂ったように車をいじる私に影響されたかのように、カロッツェリア(TS−X11)を押入れから持ち出し
自分の車に取り付けして欲しいと言い出した。
車は、スズキ カルタスセダンである。 ヘッドはすでにケンウッドの外品に変わっていたが、早速純正の音チェック。
この車はフロントしかスピーカーが付いていない上、デッドニングもしていないので久々に聴く純正サウンドだった。
リアには幸いなことに、純正用のスピーカーケーブルが来ていた為それをそのまま利用して取り付け完了。本当はスピーカーを
乗っけるボードをしっかりしたものにしたい所だが良しとする。車の後ろから見ると、懐かしいTS−X11の文字。
音を出してみると、低域こそ寂しいものの中高域はすばらしい。 実車につける前に、会社であらかじめ音だししていたので
中高域の良さは予想していたが、装着してJAZZ系の曲をかけるとシンバル、ハイハットなどがいままでのどのユニットより
全然良かったです。
ちなみにこのスピーカーは密閉型の3WAY構成で、ウーハーは口径(10cm)が小さいのでそれなりですが、スコーカー(4cm)と
ツイーター(2.5cm)は両方ともソフトドームで、巨大磁石の強力磁気回路、当然それぞれはネットワークを組んで有ります。

余談5の2。
この経験から、同じTS−x11と、アルパイン3WAYボックス型(6408)を入手しました。
TS−X11はバラシテ、スコーカーとツイーターを使えないかという魂胆です。
アルパインの方は、ただでくれると言う方から譲っていただきました。これも、相当な年季もので頂いた時はスピーカーのウレタンエッジが
腐ってボロボロになり穴が空いていました。このユニットもなかなかのもので、ウーハー部が10cmのパッシブラジエター、
スコーカーは普通だが、ツイーターはホーン型の意欲作です。 思うにこの頃のボックススピーカーには、今のスピーカーには無い
音質をとことん追求しようとするメーカー技術者の魂を感じます。
これも、ツイーターだけを頂こうと思ったのですがどうしても当時の音を聴きたくなり、エッジ交換に挑みました。
口径10cmでしかもパッシブラジエター用のエッジも交換なので、合計4個も張り替えしました。
張替えに使用したのはセーム皮ですが、実際に音だししてみるとパッシブラジエター方式の為か、エッジが振動版と逆相で暴れる周波数が
できて30〜40Hzのサイン波を大入力で入れるとえらいことです。最終的には、耐久性があるのかは?ですがシリコン系のシーリング材を
エッジの裏側に何度か重ね塗りしエッジ自体の剛性を上げて調子が良くなりました。
音質の方ですが、これまた良いです。さすがにパッシブラジエターで低域も良く出ています。室内で近距離で聴くせいか、
ハイ上がりで堅めに感じますがこれはこれで良い感じでした。
バラスのがもったいなくなり、今では会社のPC用で使っています。
ちなみに、自宅のコンポ(ONKYO INTEC185)よりいい音が出ます!!

余談5の3。
上記のボックススピーカーを室内で鳴らすと、本当にホームオーディオ並の立派な音が鳴ります。
左右の定位の良さは車内では絶対に再現できないレベルで定位します。
それに、全域に渡りピーク、ディップが無いので(室内環境のピーク、ディップはありますが車内の劣悪な環境と比べると無いに等しい)
低域ではうなるようなディップが無くなり、高域の伸びやかな感じはこれまた車内では絶対に再現できないレベルです。

この素晴らしいボックススピーカーを試しにリバティの車内に持ち込んで鳴らしてみました。
ハッキリ言ってがっかりです。
定位も悪くなり、高域の伸びも無くなっちゃいました。
これなら、ドアスピーカー(DDC-175B)の方が勝ちです。
というわけで改めて、車内のリスニングルームとしての環境の悪さを思い知らされました。
この実験からすると車に適したユニットは、リスニングルームを無視してなりまくるような
強力ユニットが向いているようです。



アルパイン(MDA−W988J) 5月中
スピーカーがかなり仕上がってきたせいかヘッドに不満を感じ始めたので。とりあえず物色開始。
条件は、なるべく高音質、MP3再生、MDは聴かないので無しで可、音場関係の機能です。
候補として、カロッツェリアのDEH−P717、DEH−P919か、アルパインのMDA−W966Jなど。
結局購入したのはMDA−W988Jでした。最初に考えていた予算の倍近くになってしましましたがオークションを物色中に、新規出品で
相場よりかなり安く出品されたため、しかも新品!即決有り!。いきおいで買っちゃいました。
早速ケンウッドのヘッド+ソニーアンプ と交換しての感想ですが、S/Nが断然良いです。さすが、スペック通りでしょうか。無音時の静けさが
違います。それと、大出力時の歪みもかなり少なくなりました。交換前はヘッドかアンプかどちらかで、かなりの歪みがあったで改善されました。
(サイン波でスイープするとよく解ります。本来無いはずのトーンが乗ってきます)  ヘッド内臓アンプとしてはかなり良いと思います。
唯一、負けてるのは最大出力時の音量でしょうか。さすがに外付けのアンプのせいか、chあたりの出力は同じ60Wですがソニーの時のほうが
おっきな音が出てる感じです。(普通は絶対に聴かないような音量ですので無意味??)


交換前、ケンウッド R705(CS)+D705(CD+DSP)+C705(CDチェンジャー)

交換後

機能面ですが購入を検討する方の為、気づいた点を書いておきます。
まず、今回の機種で目玉的に謳っているMX:メディアエキスパンダーですが、はっきりいって不要でしょう。一番効果のありそうな、MP3を
鳴らせてみましたが出荷時設定の3(無しか、1〜3段階で選べる)では、かなり違和感のある音になります。失われた倍音を再現する技術となって
いますが、無いはずの音まで再現しています。設定を最弱の1で聴いても基本的には同じです。楽曲によってはたまに、
よくなる場面もありますがOFFにするのが一番、すなおな音でした。
次にCSDVですが、たぶん私の車は純正車からすると音場の特性が違うためか、期待したほどの効果は感じませんでした。
ちなみに、パラメトリックEQと”BASS FOCUS”は調整が極めて難しいです。私はホワイトノイズとサインスイープでF特を取りながら
合わせてみましたが、耳だけでフラットなF特にするのは無理でしょう。(測定してもフラットにはなりませんけど。)
他にもTCR(タイムコレクション)なども搭載していますが、運転席に合わせると他の席はかえって悪くなるので
あえて現在は調整していません。
BASSxxxxxx関係の各エフェクトはそれなりに好みに調整できるので使う人は便利です。
自分では非常に気に入っているのはCD-RWが使えるのと、MP3再生機能はありがたいです。(日本語タイトル表示も良い)
流しながら聴く分には必要十分な音質だと思いますし、1枚に7〜10枚分のアルバムが入るのは非常に便利ですよ。
ただ、音質に拘るのなら最低でも192Kエンコードにした方がいいです。128Kエンコードは圧縮してるなって感じですが
それでもMDよりはよっぽど聴けますよ。(いまだにMDLPは聴いたことが無いです。)


余談6。f特を測定+チョコチョコ変更

パソコンとサインスイープ、ホワイトノイズCDを作成して遊んでみました。
測定場所で、高域の特性はがらっとかわるので高域部分はあてにならない。
また、ハイ落ちになってますがマイクの特性です。

他にも、ツイーターのハイパスコンデンサーは、1.5uF,1.8uF,2.2uFあたりでカットオフを変えてみたり
メタルフィルムの他に、オーディオ用の積層フィルム、なんかも試しましたが最終的には定番のポリプロピレンで落ち着きました。



助手席の特性を取っているところ。

測定中。

測定波形その1

測定波形その2


スピーカーケーブル交換+バイアンプ化(進行中)
バイアンプといえば説明する必要も無いでしょうが、ウーハー、ツイーター、ミッド(スコーカー)スピーカーのそれぞれを
別々のパワーアンプで駆動するものです。これによりウーファの逆起電力がツイーター側に流れ込まないので
各スピーカー同士の干渉が無くなり理想的な駆動が出来る。しかも、パッシブタイプの
ネットワークでは難しい、各ユニット毎にゲインとカットオフなどを自由に設定しやすいなど
音質面からするとメリット満載の究極形態の一つです。(デメリットはアンプがたくさんいるのとデバイダーなどと
呼ばれる各アンプに高中低と帯域を分ける機械などがいるので高価です。)

今回はMDA-W988Jに搭載されているクロスオーバー機能を使いこれを実現します。
スイッチで2WAYと3WAYのマルチドライブ方式のために帯域別に音声信号出力を設定できます。
そのうちの4ch分は内臓アンプも使えますが、3WAY構成ではそれでも2CH足りません。
とりあえず、2WAY構成で組んでみるつもりです。


現在、スピーカーケーブルを入線しただけです。
リバティーは運転席側のブーツを通すのに非常に苦労しました。
助手席側はすんなりでしたが、運転席側はボディーの接合部がコネクタになっており、新しい配線を通す
余地がないのです。しかたないので車内からは違うところから線を出し、途中からブーツにいれました。





完成しました。
ケーブル交換の効果もあるのでしょうが、やはりマルチドライブにした甲斐は十分にありました。
とりあえず片側2chでローハイに分割しただけですが、かなり聴こえ方が違います。
音質全体に繊細で、それでいて迫力のある音になりました。(”おいしんぼ”みたい)
リアのスピーカーは死んでしまいましたが、かえって干渉が無くなった様でバランスは良くなりました。
まだ、クロスオーバーのポイントと、ミッドとツイーターのバランスを調整中ですが、かなりいけてます。



続きはまた。



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